緊急座談会:業界再編は必ず起こる「生き残る事務所の条件」(その6)
[ M&A座談会 | 作成日 : 2010.11.02 ]
6 勢いのあるうちに手をうつ
広瀬 最後に今後のM&Aがどうなるかという意見を聞かせてください。
増山 先ほど垣本先生も言っていたけど、5年後には今の売り手市場が買い手市場になることは間違いない。あと5年も経ったら買い手市場になって売りたくても売れなくなるかもしれない。さらに若手同士の合併がドンドン進むと思いますし、そうならないとおかしい。私は自分の事務所を拡大するというだけでなく、若手同士のM&Aの手助けをしていきたいと考えています。
垣本 私の方は、最初に申し上げたように、200人規模になっていなければ難しい。ともすれば、私どもが吸収合併される可能性はあると思っています。それくらいの危機感を持っています。ですから当然、私どもより小さい事務所はよっぽどの特色がない限り、生き残りのための選択肢としてM&Aを選ばざるを得なくなるでしょう。20~30人の規模の事務所などは完全にそうなるでしょうね。そして合併を考えるなら早い方が良い。時が進むにつれて二極化がどんどん進んでいきますから、小さい事務所は見向きもされなくなってしまう。そうなる前に事務所にある程度勢いのあるうちに手を打ったほうが得策だと思います。
増山 これは本当に強調したいんですけど、以前はM&Aといえば後継者問題に悩む税理士が対象だったと思いますが、これからはそうではない。もちろん、そうした案件も増えてくると思うし、ハッピーリタイアというのはそういう税理士に向けたメッセージです。でも、今後もっと大きな可能性というかM&Aが必要になってくるのは実は若い税理士。40代、50代のみならず開業間もない税理士も同様です。これから5年後、10年後の展望をしっかり描けない税理士は誰かと手を組むしかないと思います。その手段の一つがM&Aで、そういう税理士の手助けをできればと思っているんです。
広瀬 なるほど。業界再編から始まった今回の座談会ですが、その再編を生き残るためにも、M&Aによる成長戦略を描く必要がある。ということですね。本日はありがとうございました。
[ M&A座談会 | 作成日 : 2010.11.02 ]
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